「言わなくてもわかるだろ」「いや、わからねぇよ笑」

エスパーじゃないんだから、言わないとわかりません！

日本人は、どうも「言わなくてもそれくらいわかるだろ」というエスパー並みのことを人に求める傾向があります。例えば、電車で降りる駅に着いたとき、人々を無言で押し退ける「(自分は降りたいんだ、押してるんだから、それくらい察せよ)」。無言で人の机の上に書類を置く「(書類置いたんだから、これをやるくらい分かるだろ)」。自分の足が踏まれていて痛い「(睨みつけてるんだから、足をどかして欲しいことくらい、分かるでしょ)」。などなど。“言わなくても分かる”という日本人の考え方が、少なくとも私には理解できません。

アメリカ人は、はっきりと物を言います。「ああした方が良い」「そこは悪いよ」と思っていることをしっかり言って意思疎通をします。しかし、日本人の間柄には、「暗黙の了解」というよく分からない日本語が存在します。黙っていて何の了解ができるのでしょう？思っていることを伝えて初めてその人とわかり合うことができます。口では何も伝えてないのに「あいつは察しが悪い」と言うのはおかしいです。

失敗する原因は、ここにあると思います。失敗しない人は絶対に存在しません。ですが、失敗を少なくすることはできます。

それは、人にきちんと自分の言葉で伝えることです。

「この書類、机の上に置いたよね？今日までだったんだけど？」

「はい、置かれましたが、何も言われてないので、わかりませんでした」

「いや、置いたんだから、やるんだよ？」

言われなかったのに、叱られる。こういった社会の考え方が、はっきり言っておかしいと思います。

本当に今の日本の社会をどうにかしたい…。