社会人と…ep.3 見た目は関係ない
社会人１さんは更に続けます。
社１「日本人の常識もわからないの？」
ゆい「はい」
社１「日本人と駄目だね、日本語もかたこと(*1)だし」
ゆい「はぁ…」
社１「そんなに落ち込む暇があったら、挽回するとかないわけ？」
ゆい「えっ？」
社１「落ち込んでウジウジしてるなら、先のこと考えれば？」
ゆい「落ち込んでないです。さっきから思ってたんですけど、何で勝手に決めつけるんですか？見た目で何か気持ちが分かるんですか？落ち込んでいる、とか、逃げている、とか。全くそんなこと思ってないんですけど」
社１「俺は人を見て人間性を見分けられるよ、この子はこれに適している、って分かるし。若い子と違って人生経験が違うからね〜」
私は、もうこの人に返す言葉もありませんでした。見た目で人を判断することは、時として大切です。しかし、それだけで中身を決めつけられるのは嫌ではありませんか？私は嫌です。例えば、金髪でバサバサのつけまつげを付けて派手な服装をしている人を見たとしましょう。そのとき皆さんは、どう思いますか？
“うわっ、怖い人だなぁ”
“何か言われそう”
“近付かないようにしよう”
そう思っていませんか？
この人と本当に話しをしてみて初めて人間性がわかります。本当は、すごくしっかりしていて、真面目な人かもしれません。もしかしたら、大企業のトップに立っている人間かもしれません。そんな人を見た目で決めつけてしまうのでしょうか？
それだけ見た目は大切です。人の第一印象を決めるのにも見た目です。しかし、ここで見た目だけで判断してしまうのは、良くないことだと思います。可愛い人だけ友だちになる、格好良い人だけ友だちになる。そんなことはありませんよね？あっ、この人良い人だな、面白い人だなと感じて初めて友だちになりますよね？
どうですか？
みなさんは、社会人１さんのような見方、していませんか？もっと内面を想像できるようなそんな人間が私は好きです。
〜完〜
*1・・・私は人から口癖がよくうつってしまうのですが、関西や海外、また日本語が少し苦手な留学生の方と話していると私までそうなってしまうのです(笑)これは、もうその人の癖が私の癖のようなもので、直すのに時間が必要なのです(笑)気を付けてはいるのですが…
